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韓国のハワイ!最南端に位置するチェジュ島② ~伝説編~

チェジュ島

こんにちは!韓国ソウルで大学に通いながらチェジュ島でカフェを運営しているゆうたろうです!@shootwings88

前回はチェジュ島にあるオルムやアクセス方法についてまとめました。その記事についてはこちらを参考にしてください!

今回はそんな韓国チェジュ島伝説についてお話ししたいと思います

韓国・チェジュ島とは?

そもそもチェジュ島というと韓国最南端の島で約200万年前に噴火が始まり長い年月をかけて今の地形が形成されました。このチェジュ島から約180キロほど離れたところには長崎県五島列島があり、古くから交流が行われていたともされています。

そんなチェジュ島は韓国人が最も住みたい場所ともされており現在(2020年調べ)は約67万人の人々が暮らしており、大韓民国の島では最多となる人口を誇っています

韓国・チェジュ島の歴史

韓国のチェジュ島は昔は違う名前でした。昔は”島国”という意味を持つ”耽羅(タムナ)”が名前でした。

そんなチェジュ島で初めて形成された大規模な村落遺跡”三陽洞先史遺跡”を見ると紀元前3世紀ごろから文明が始まったことがわかります。

三陽洞先史遺跡
三陽洞先史遺跡

耽羅がAC200年ごろまで徐々に形成されていきながら陸地側である百済、高句麗、新羅の各国と交流を行っていきました。ちなみに三国志によれば、この当時の耽羅の言語は、陸地で話されていた朝鮮語(現在の韓国語)とは少し異なっていたとも言われています。

その後日本とも交流しながら発展してきた耽羅でしたが、韓国の高麗時代の1100年代からは高麗の支配下となり1214年に、”海の向こう側の大きな郡”という意味の『済州』の名へと変わったそうです。

その後はモンゴルの支配下になったり、有名な4.3事件(下で紹介してます!)のように悲劇と受難の時代を経て今のチェジュとなりました。

現在は観光名所、世界平和の島、ヒーリングの土地して知られていますが、多くの歴史が詰まった島です。

韓国・チェジュ島の伝説に触れる ~三姓穴(サムソンヒョル)~

そんなチェジュ島の歴史を知るうえでおすすめの場所があります。それが三姓穴

三姓穴にはその名の通り穴が三つある

チェジュ島では神話があるのですが、その神話にまつわる場所です。

ここには写真のように三つの穴があります。この穴から三人の神が出てきたという神話です。そしてそれがまさに耽羅の誕生を表します!

その穴からは、高乙那(コウルナ)、良乙那(ヤンウルナ)、夫乙那(ブウルナ)の三神人が生まれ、狩りをしながら暮らしていました。そこへ五穀の種を持ってきた碧浪国(ピョンナングッ)の三王女を迎え入れてから、農業が盛んになり、耽羅王国へ発展していったという言い伝えです。

ちなみにこの三神である(고:コ)、(양:ヤン)、(부:ブ)は今でも名字として使われており、この三つの名字を持つ家系はルーツがチェジュ島にあるとのことです。

現地にある三姓穴の説明

韓国・チェジュ島の残酷な歴史 4.3事件

撮影直後、処刑されたチェジュ島民

4.3事件とは1948年4月3日から1954年9月21日までの約6年間、チェジュ島にて起こった一連の島民虐殺事件のことを言います。

詳しくは別のブログにて説明しようと思いますので今日は簡単に説明します。

1945年、第二次世界大戦における降伏を宣言した日本。それと同時に日本の支配下にいた韓国にとっては独立という新しい時代の幕開けでした。しかしすぐに独立国家を設立できず、3年ほどアメリカの支配下に置かれました。この時朝鮮半島の38度線を基準として北と南に分断されてしまいました。

チェジュ島では独立国家の設立を訴えデモが行われていました。

チェジュ4.3平和公園

そんな中1947年の3月1日。この日は独立運動の記念日して毎年記念集会が行われます。この日子供にぶつかった警官の態度が気に食わなかった市民たちの怒りに対して警官が発砲し、6人の命が奪われた事件が事の発端でした。そこから大規模のストライキ、デモなどが始まり1948年4月3日、チェジュ島民の怒りは爆発して300人の武装隊が襲撃し反撃を開始していきました。

そしてこの時チェジュ島内の反乱から逃れようと多くのチェジュ島民が日本へと移住しました。現在日本にいる在日韓国人はこの時から逃れついた方々もいるといいます。

大阪にあるコリアタウン

韓国・チェジュ島産 ”サムダス(삼다수)”

チェジュには明るい話題もちゃんとあります!それはチェジュさんのおいしい水があるということ!

韓国にいるとお店で必ず目にする飲料水メーカー”サムダス

韓国国内で圧倒的人気、販売数を誇る水がこの”サムダス”。この水はここチェジュ島の水として有名なのです。

チェジュ島のおいしい水を全国で飲めるということで人気ですが、この水の名前の由来について少しご紹介します

まずサムダスを漢字にすると”三多水”と書きます

この”三多”というのがチェジュの特徴を表す言葉で、チェジュには三つのものが多いとされています

その三つというものが①。②。③なのです!

島なので海風を直に受けるチェジュはとても風が強い!昔から風の音があまりに大きく怖いので夜にはお化けが出たと怖がられていたほど。チェジュにいながら風の影響を受けない場所はないでしょう笑

次に岩。これは先ほど書いたオルムによるもので、火山噴火による玄武岩が多いのが特徴。沖縄のように岩で作られた壁があったり建物を岩で建てたりと様々な用途で利用もされています。

岩というとチェジュ島には岩で作られたおじいさんがいます。トルハルバンといって石のじいさんと訳しますがチェジュ島のいたるところに存在します。

そのトルハルバンに関してはこちらに詳しくありますのでご覧ください👇👇👇

最後に女。これはチェジュ島内では生計を立てるのが難しいため大抵の家族は父親だけソウルなどがある本島の方に稼ぎに行きます。女性はその間チェジュ島で家庭を守り、また海産物を取るために海に潜ったりと海女さん業界が発達するようになりました。

韓国・チェジュ島 まとめ

いかかがでしたか?様々な歴史と神話を持つ韓国チェジュ島。いたるところに歴史にかかわる遺跡や痕跡が残されています。すべての場所にストーリーが隠されていますので観光する際はぜひ少しだけ知識を入れて勉強してみるのもいいのではないでしょうか?

以上、韓国チェジュ島の伝説についてでした!

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